コロナの緊急事態宣言が解除された中
アメリカのミネアポリスでおこった、白人警官による黒人男性殺害への抗議の輪が
世界中で広がっています。
我が家でも、そのニュースが話題になった際
小学生の息子から耳を疑う話を聞きました。
とある小学生たちの差別
私は、小学校が再開することをかんがみて息子に対して
「おまえは、学校で‘コロナ’というワードを出さないこと。
誰が咳をしようと、マスクをしていようがしていまいが、指摘しないこと。
そして、ウィルスではなく面倒に巻きこまれるの防ぐために、マスクはしておきなさい」
と伝えました。
すると、息子が
《クラスにD君という中国の男の子がいるんだけどね。
AとBとCの3人がD君に向かって
「おまえは中国人だから、おまえもコロナなんだろう」って言ってた。》
と。
最低ですね。しかも3対1で。
親の顔が見てみたい、というか、その親はPTAの学年の委員だと妻が教えてくれました。
私には、日本で子育てをしている中国人の仕事仲間もいますので、胸が痛みます。
そして息子が
《友達がコロナ、コロナって言われてる時に助けるのはダメなの?》
と聞いてくるので
《もちろん、そういう時は助けてあげなさい》と言うと
息子は嬉しそうに
《おいら、その時にねAとBとCにね「ばーか。そんなこと言ってんじゃねーよ」って言ったよ》
と
親として息子の勇敢さを褒めるべきか、言葉遣いの汚さをただすべきか
一瞬悩んだものの、まあ、いい子に育っているようで嬉しい。
差別はなくならない
息子は偉人伝を読んで
リンカーンやキング牧師を偉い人だと思っています。
しかし、リンカーンが多くのネイティブ・アメリカンを死に追いやった
「差別する側の人」でもあったことはあまり知られていません。
そんなことを息子に教えるべきかどうか、私にはわかりません。
ただ、差別というものは
私たち個人がいくら頑張ったとしても
世界中からなくなることはないし、なくなったためしもありません。
これまでも、これからも、ずっとある。
残念ながらそれだけのことです。
また一つ差別のネタが増えてしまった
コロナに対する政策(失策だと思っています)によって
また一つ深刻な差別のネタが増えてしまったと感じます。
やはり、人間は学びません。
感染力が微弱だと言われているハンセン病患者の隔離政策をあやまちであったと
政府が認めたのはそんなに昔のことではありませんが
歴史に学ぼうとするものは、常に少数です。
ちなみに
東京都にも国立療養所多磨全生園という施設があり、時間があれば行くといいと思います。
話が逸れて恐縮ですが、ハンセン病を考えるときの参考図書を2冊紹介しておきます。
北条民雄『いのちの初夜』
髙山文彦『火花 北条民雄の生涯』
ウィルスよりも人がこわい
SNS上での誹謗中傷が人を死に追いやることが認知され
行きすぎた自粛が大勢の経済基盤を破壊し
マスコミは何の責任もとらず、人の不幸でご飯を食べています。
ウィルスよりも人がこわいと言ったら、言いすぎでしょうか。
ではまた。