独り言

父から子へ  気を利かせたつもりで人に酒などつがんでよろしい。

気をつかう」ということが日本では大事らしいです。

「空気を読めないやつ」というのは明らかに悪口としての表現ですし

「気のつかいかた」をテーマにした書籍は手を変え品を変え

大量に出版されてきました。

 

マナーとエチケットの違いや、それぞれの重要性については書きません。

「葬式には喪服くらい着ていけ」くらいは守ったほうが良いとは思います。

 

ただ、私がどうしても理解できないのが

集団での酒席で乾杯をする際

目下(と集団内で思われている)の者が、目上の人よりもグラスを下にしてぶつけたり

目上の人のグラスを注視して、3分の1くらいまで減ったら

「次は何を飲みますか?」と尋ねたり、アルコールを注いだりすることが

この国では「気の利く人」という評価を得ることです。

 

そんなことをされただけで、誰かのことを「気が利くやつだ」と

ジャッジする側が一番バカなのは確かです。

次に、それしきのことを意識してやって

「私、気が利くでしょ」アピールをする者もバカです。

 

私からすると、バカとバカがじゃれあってるだけなので鼻白む思いしかしませんが

将来、君たちが大きくなって「社会人」と呼ばれるようになっても

極力そんな行為及び、人種とは距離を置いて過ごしてもらいたい。

 

グラスを下にしたり、酒を注いだり(酒は飲める分量が人により異なるのだから尚更。普通の大人は、自分が飲み

たいお酒を飲みたいだけ自分で飲みます)

そんなくだらないことで「気をつかう」「気が利く」などと思ってはダメですよ。

特に、ワインを女性に注がせたりするのは最悪と心得なさい。

 

気をつかうなら、その人にわからないようにさりげなく

その人が困ったときに手を差し伸べられるよう準備をしておくことのほうが

よっぽどいい。

 

そして、ゆめゆめ

自分が他者から気配りをしてもらって当然だなどと思い上がらぬこと。

 

わが子よ、よく覚えておいてください。

 

ではまた。

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