福満(ふくみつ)しげゆきさん、好きです。
表立って、自分がファンであることを公言することはありませんが
出版された福満本のほとんど全てを新刊で買って
「印税が福満家にいきますように」と願っているくらいですから
私は信者かもしれません。
彼のことを知らない人のために少し紹介すると
学歴ない、モテない、都会にひとりでいけない、絵もそんなにうまくない等々の
コンプレックスのかたまりである福満さん自身やその家族を描く
ネガティブ一直線の自叙伝漫画家さんです。
(完全創作の新作も出していますが、残念ながら売れていないようです)
初期の作品のタイトルも
『まだ旅立ってもいないのに』
『僕の小規模な失敗』
とネガティブでしょう?
私が考える福満しげゆきさんの3大作品は下記のものです。
『僕の小規模な生活(全6巻)』
『うちの妻ってどうでしょう?(全7巻)』
『妻に恋する66の方法(全6巻)』
福満本を読んでいると、彼自身のマイナス思考が極端すぎて
逆にこちらが元気になれます。
もうずっと家にこもって、売れない漫画(失礼)を書きながら
福「ああああ僕はもうだめだあああ。妻あああああ」
妻「よかよ(大丈夫)」みたいな繰り返しです。
ネガティブな夫と楽観的で若い妻。
時に、妻が逆上すると夫に暴力を振るうシーンもありながら
結局、この家族はとても仲良しなんだと思います。
私は福満家は現代の理想の家族だとすら感じています。
夫は女性との交際経験がないので、間違いなく妻を生涯の伴侶だと思っているし
妻もなんだかんだで、夫しか頼る人がいないと思っているはずです。
この広い地球上で、お互いを頼って家庭生活を営んでいる姿はもはや感動的です。
そもそも、愛情をもって妻を観察していないと描けませんし
夫婦の会話も我が家よりも格段に多い。
『妻に恋する66の方法』という本を、ふだん見えるところに置いておくだけで
「私も妻に恋する努力をしよう」という気にもなり
夫婦円満にもつながるかもしれません。
ちなみに、福満さんは、漫画本編もさることながら巻末のあとがきの隠れた名手です。
活字で吹き出させるほど笑わせることができるのはすごい力量です。
そんな福満しげゆきさんをオードリーの春日さんがファンで
春日さんが福満さんにサインをお願いしたことがあるそうです。
オードリーファンも福満さんの本をたくさん読んで、福満家の家計を助けてあげてください。
最後に、『妻に恋する66の方法』のAmazonレビューが
46件の投稿のうち46件の100%が星5つという評価がされています。
経済系の書籍などでは、サクラを使って組織的に高評価をするケースもありますが
普通の漫画でこれだけの評価がされるのは素晴らしいことだと思います。
ぜひ、一読を。
ではまた。