最愛の人を失うという経験は、誰もが避けたいけれど、誰も避けることはできません。
闘病生活を見守りながら、少しずつ心の準備ができるのならまだしも
ある日突然、あの人の笑顔が消えてしまったとしたら・・・。
その実体験を描いた名著が上野顕太郎さんの『さよならもいわずに』です。
また、漫画ではないですが
ぜひ読んでもらいたい本に
タレントの風見しんごさんの『えみるの赤いランドセル 亡き娘との恩愛の記』があります。
最愛の人を失った悲しみは一生癒えないのですね。
きっと、このブログを読んでいる方の参考になると思うことが次の本に書いてありました。
エリザベス・メーレン『悲しみがやさしくなるとき 子どもを亡くしたあなたへ』
最愛の人を亡くすと周囲の人はこんなことを言うそうです。
「ほんとうにお気の毒に」
「時間がたてばどんな傷も癒えますよ」
これらの言葉は、なんの慰めにもならないそうです。
そして最悪な言葉は
「お気持ちはよくわかります」だそうです。
つい、悪意もなくこのような言葉を発してしまうかもしれませんが
逆効果のようです。
子どもを亡くした親達が一番聞きたいと思っている言葉として紹介されているのが
「悲しいし、つらいです。私になにができるか、ずっと考えています」
です。
このような言葉をかけなければいけない状況にならないことを祈りつつ
それでもそうなったとしたら
「お気持ちはよくわかります」ではなく「悲しいし、つらいです」と言いましょう。
ではまた。