FXではダマシ(だまし・騙し)という現象が話題になることがあります。
ダマシの意味は
「自分の使用しているインディケーターや注目しているラインによる
テクニカル分析の売買シグナルと逆のほうに価格が動く」
くらいに考えておいてください。
例えば下の図は
あるラインに自分が着目をしていたとして
「このラインを超えたら、上昇トレンドの発生の売買シグナルとして
ロングエントリーが正解」
と考えてロングでエントリーしたにもかかわらず
あろうことか、逆に価格がどんどん下落していっちゃったパターンです。
そこで、丸印のことを「あれはダマシだった」とか
使用するインディケーター手法によって
「この手法はダマシが多いので注意」と表現されたりします。
もっとすごいのは
Aという手法で見抜けなかったダマシの動きをダマシかどうか見分けるBという手法
という訳のわからないものもあります。
今回の重要な点は下記の4つ。
①ダマシに遭遇する頻度は、少ないほうがいい(当たり前)
②しかし、おそらく、ダマシを完全回避する手法はない
③であれば、ダマシの発生をはじめから見込んでおかなければならない
④ていうか、君が信じたから騙されたのです。
特に④が大切で
仮に君にとって「ダマシだ」と思える値動きがあったとしても
別の人からしたら、全然想定内だったりするわけです。
みんな違うスタイルで取引に挑んでおり、使っているツールも違うのですから当然です。
全トレーダーにとって一律に定義できるダマシの動きなどありません。
あくまでも
君たちが有用だと信じている売買のシグナルに対して逆の動きとなってしまったにすぎず
ギャーギャー騒ぐんじゃありません。
信じていなければ論理的に、騙され得ないし
騙されたのは、信じていたからです。
信じること、それ自体は悪いことではありません。
いけないのは、騙されたと騒いで、すぐに他の手法に乗り移ることです。
他の手法に乗り移るのは、深呼吸をして、ゆっくりと検証をしてからでも遅くない。
できれば
③ダマシの発生をはじめから見込んでおかなければならない
との考えのもとでエントリーのタイミングや数量を検討するとよいでしょう。
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