不動産のためになる話 不動産

不動産 賃貸物件の家賃の減額交渉は難しい

我が家のマンションの賃貸契約の更新のときのこと。

たまたま私の部屋は

大家さん(オーナー)と管理会社が同一でした。

 

ただ黙って更新するのも面白くありません。

 

どう考えても当時の地価は下がっていたし

建物だって経年とともに老朽化していきます。

 

今までと同じ家賃を徴収され続けるのはオカシイ気がしたので、

言うだけ言ってみようと値下げ交渉にチャレンジしてみました。

 

やんわりと電話で

「こんなご時世ですし、家賃下がらないですかねえ?」

と聞いてみたところ

他の部屋との兼ね合いもあるし、厳しいです」

とにべもなく断られてしまいました。

 

もともと私にしつこく交渉する気がなかったのと

管理会社の担当者がトンチンカンな人だということを知っていたので

話すだけムダだと引き下がりましたが

 

内心は「そんなの理由になんねえよ。つまんないヤツだな」

くらいには思ってしまいました。

 

隣の人の家賃とウチの家賃がどう関係あるのでしょうか。
      
ないですよ(笑)

隣も一緒に下げてあげればいいだけで。

 

よっぽどお隣さんと結託してやろうかと思っちゃいましたね。

 

あなたも言うだけ言ってみて損はしないと思います。
      
きっと下がらないと思いますけど(笑)

 

地価も下がり、建物も老朽化してきたから

家賃下げてあげるよと

大家さん側から言ってきたという話を私は聞いたことがありません。

 

借主から文句が出なければいつまでたっても

前回と同じ家賃を請求し続けてきます。
      

地価が下がり、建物が古くなればなるほど

固定資産税というものは下がります。

収入が変わらず、税金が減れば、大家さんの手取りは増えます。

もちろん経年劣化により修繕費も増えるのが普通ですが。

 

実話(数字はテキトー)を紹介します。

 

あるアパートには部屋が8つありました。

オーナーは一人です。

間取りは全て同一。

昭和60年代から入居している3人は契約当初から7万円で住み続けています。

平成10年代から住んでいる3人は6万円で住んでいます。

そして2部屋の空室は現在5万円で募集されていました。

 

あなたはどう思いますか??

 

これは決して珍しい話ではありません。

長期入居者という優良なお客さんが、

一番たくさんお金を支払っているという

賃貸物件をたくさん見てきました。

 

5万円で募集をかけていながら、

一方で7万円の家賃を取り続けているんですよ。

 

私なら「5万で募集してるじゃん。下げて」と強く交渉すると思います。
      
あなたが賃貸にお住まいで

大家さんがとても良い方だったり

修繕もマメにしてくれている方の場合は

家賃の値下げ交渉は控えたほうがいいかもしれません。

 

でも、ここ何年も修繕にお金を使っているようには見えないし、

他の空室を明らかな低価格で募集しているというような場合は

値下げ交渉をしてみるといいと思います。

 

やっぱり、多分下がらないと思いますけど(笑)

 

なぜ下がらないのか、という理由を挙げると大変なのですが

私が考える最も簡単な理由として

貸し手も借り手も

賃貸中の家賃が下がる」ということを想定していない人が多いからだと思います。

「家賃の値上げ」の可能性を気にしている人は多くても。

 

つまり、「家賃は上がることはあるが、変わらないのが当たり前」

くらいの認識の人が多数派なので

借り手は「値下げ」の交渉なんてしないし

貸し手も当然のようにずっと同額の請求をするのです。

 

交渉の結果として家賃が下がるかどうかは

どうでもいいと思うのです。
      

まずは思い込みを捨てて、実行に移してみる

それだけのことが、結構なにごとにおいても重要な気がしますし

 業界の慣習を打ち破っていくことに繋がると思うので、どんどんチャレンジしてください。

 

ではまた。

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