『金融の世界史』

book 読書感想文

君たちは父が

週刊漫画雑誌のモーニングばかり読んでいると思っているのでしょう。

 

なめてもらっちゃあ困る。

君たちが寝ている間に、こういう本も読んでいたのです。

 

板谷敏彦『金融の世界史 バブルと戦争と株式市場』新潮選書

 

きちんと専門的でありながら、とても読みやすく

まさに「金融の世界史」が概観できる超良書です。

 

雑学も豊富で、ドルという呼び名も

《スペインに渡り「dolera(ドレラ)」、イングランドでは「dollar(ダラー)」と呼ばれるようになりなりました。かなり後の一九世紀に日本に到達した際には、通詞が「ドルラル」と読み、その後「ラル」が省略されて、現在の私たちは「ドル」と呼んでいるのです。》

と、省略するのは昔から変わらないねー、とか

 

CHINAでは、圓(YUAN)の画数が多いため書きにくいのでYUANと同じ発音の「元」が使われており

「圓」のKOREA読みが「ウォン」と、円も元もウォンも「圓」からきている

とかとか。

 

特になんだか面白かったのがこれ。

《通説として伝わる「コショウは腐った肉に使われた」というのは間違いのようです。

だいいち、コショウを腐食防止のために大量に使えるような身分の人は、腐った肉など食べたりしませんでした。

コショウは、あくまで肉をおいしくする調味料でした。》

そりゃそうだよね。

 

他にも

《全米コイン投げ大会があるとしましょう。明日の朝、二億二五○○万人のアメリカ国民全員が最初に一ドルを賭けて、それ以降毎朝コイン投げをして、トーナメント形式で勝者を決めるのです。勝つごとに賭け金は上がっていきます。毎朝一回コインを投げると、一○日目の朝には一〇〇〇ドルの賞金を持った勝者が約二二万人残ります。さらに二○日目の朝には勝ち残った百万長者が二一五人ほど登場します。そしてそうなると、その勝者の多くは、自分は天才だと確信するようになるでしょう。『たった二○日で一○○万ドルを稼ぐ方法』というような本を出版する人もいれば、そんな本を買う人もいるに違いありません。》

なんて記述は、現代のSNS全盛の社会でも当てはまるかもしれません。

 

ちょっとだけ難しい本で権威づけをしてみたかったのが本音ですが

このブログで書いていることは

それなりの数の書籍を読破した上で、さらに時間をおいて考えたものです。

君たちの参考になれば嬉しい。

 

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