チビがこのあいだ「名探偵コナン」を見るなり
「あ、おしり探偵コナンだ!」と言っていてほっこりした。
「子は宝」「子は鎹(かすがい)」とはよく言ったものです。
ちょっと前までなら、子どもが多い家庭のことを
「貧乏人の子だくさん」
という今やコンプラ的にNGな発言が当たり前にありました。
それが2020年ではどうでしょう。
子どもをたくさん(3人以上?)育てることは、
貧乏人の証ではなく
むしろ
裕福な人だと思われています。
父も、無限にお金があるのであれば、もっと子どもが欲しいかもしれません。
それくらい、君たちはきゃわいい。
いや、お金のあるなしが子どもの多さに関係があるわけではなく
人類として、性行為自体が快楽である以上
避妊具がない昔であれば、西洋でも東洋でも
子だくさんは避けられるものではありません。
そうであるからこそ
論理的に「お尻を使っちゃう」という発想が
古代ギリシヤでの男色も産むわけで、ってわけわからんね。
カトリックでは、避妊、中絶が忌避されます。
それゆえ、アジアでのカトリック国 フィリピンでは子どもが多かったりするようです。
「神の意思に背くから」というのが理由なんだと思います。
ただ、その禁忌も科学技術の進歩(避妊具の普及、比較的安全な中絶手術)がなければ
出てこなかったはずです。
避妊具を編み出すのは、神の意思ではないみたい。
いかんいかん。
社会人、営業マンとして「宗教」「政治」をトピックにするのはNGだのに。。
父は、君に教皇フランチェスコTシャツをプレゼントして着させる程度には
まじ、宗教には寛容的(かつ、勉強してきている)なはず!
(ともあれ、一生結婚しないカトリックの神父(様、とカトリックの人は言う)が
男色に手を染めているという報道は、愉快ではない。)
今回、伝えたかったのは
君たちが将来
「お金がないから子どもを諦める」という選択はしないで欲しいということ。
例えお金がなくたって、好きな人がいて、その人と子どもが欲しいと思ったら
別にためらうことはない(相互の合意は必須よ)。
子どもを授かることをきっかけに、お金を稼ぐモードにスイッチが入るかもしれない
(スイッチを入れてくれないと困るよ)。
子どもという存在を、もしも幸運にも授かることができるなら、歓迎すべきだ(不妊に悩む人は本当に多いし、晩婚が普通の現代社会で無視していいことではない)。
父は、避妊は積極的に、中絶は場合により容認する派(誰も聞いていない)。
昔、勤めていた会社の社長が、父の部下がやめたとき
「投資の失敗だ」と言ったのを聞いて
「お前みたいな経営者は死ねばいいのに」と思ったことがある。
父は、それ以来、より一層
「我が子の子育て、他者との関わりという人間関係において『投資』などという観念は持たないようにしよう」
と誓ったものです。
やはりそれは美輪明宏さんのいう「無償の愛」ではないのだから。
お金は大切だけど
お金がない時に出会った妻との間に産まれた君たちが
「おしり探偵コナン」って言って
父を笑わせてくれるとは、本当に思わなかったんだよ。