エログロナンセンスなギャグ漫画家
榎本俊二さんの漫画はほとんど全て所有しています。
先日買った彼の漫画
『火事場のバカIQ 申』
を小学生の息子がこっそり見ていて
「ウヒャヒャヒャ、ばばあのバーバリズム〜」
とか言って笑いころげていたのを、親としては心配に見守るほかありませんでした。
買ったの、俺だし。叱るに叱れません。
さて、
榎本俊二『榎本俊二のカリスマ育児 1・2巻』
で、私は主人公の榎本俊二が常に
「メンドクセー」と言いながら淡々と育児をしている点に影響を受けました。
育児は、めんどくさいものです。
子どもに愛があって、かわいいなら面倒くさくないかといえば、そんなわけはなくて
子どもに愛はあるし、かわいいけれど、面倒なものは面倒だし
面倒だと思う自分は親として悪くはないのだと思えることで、
育児ノイローゼから距離を置くことができると思います。
実は、愛の正体とは「面倒なことを「メンドクセー」といいながらも無償でやってあげること」なのではと
にらんでいます。
その榎本俊二さんの奥様である耕野裕子さんの
『耕野裕子の愛ある暮らし』という子育てエッセイ漫画も秀逸です。
併せて読むと魅力が増します。
私は彼女の本にある、娘にヴェルタースオリジナルのキャンディをあげる際に
CMのように「特別だよ」と言って渡すのに感化されて
娘に必ず「特別だよ」と言ってミルキーをあげています。
娘に「パパにとって私は特別な存在なのだ」と感じて欲しいからです。
ヴェルタースオリジナルのCM動画はこちら
しかし一方で、「パブ目(め)」という
肉眼で我が子を見ると、この世で一番かわいく見えるのに、カメラのレンズ越しに見るとかわいくない
つまり、他人様(客観的・パブリック的)には、そう(たいしてかわいくなく)見えていると気づいてしまう
状況にも共感してしまいます。子らよごめん。
結局、どちらの漫画を読んでも
「子どもを24時間かわいい対象として認識しなくてもいい」
という肩の力の抜けぐあいが心地いいですね。
親も子も人間ですから
お互いに心底憎らしいと思うときもあるわけです。
「こいつ殴ったろうか」と思うこともあります。
でも実際は殴りませんし、殴ってはいけないけれど
心の中で一瞬思うくらいは、自分で自分を許してあげないと親もつとまらないですよね。
息抜きにどうぞ。
ではまた。