むふーん。
シカゴポジションは無視して。
いきなり、なんのことかと思いきや
FXの教科書的な本を読んでいると
しょっちゅう
「シカゴIMM通貨先物ポジションを見てみましょう」
と書かれています。
真面目に育った(ら嬉しい)君たちは、それを真に受けてしまうでしょう。
では、シカゴIMM通貨先物ポジションとはなんなのでしょうか?
こちらのサイトでわかりやすくグラフが見れます。
https://zai.diamond.jp/list/fxmarket/imm
これは、海外の投機筋が持っているらしい先物のポジション(の一部)で
今後の相場の動きを予想するのに有用だと言われています。
火曜日の情報が金曜日に発表されます。
円を売っているポジションが多いようですね。
この円売りのポジションは、買い戻されるはずなので、そのうち円高になるだろう
という風に見るそうです。
さてさて
すごい基本的な話をすると
18世紀のアダム・スミスというイギリス人が
「モノの価格は、自由競争に任せて、需要と供給が一致したところになるよね」
と言ったとか言ってないとか知りませんが
・供給数が増えると価格が下がる
・需要数が増えると価格が上がる
そして、需要と供給の数量、価格が一致するところが取引成立
ということが経済学の超常識です。
(本当は曲線だけど)図にすると下記のようになります。
本当は、こんなつまらない常識的な事を書きたくはありませんでしたが
それでも敢えて書きます。
基本的なことほど重要ですからもう一度しっかりと頭に入れましょう。
・売買取引は、売り値と買い値が一致しているから成立する。
・売り手と買い手が価格・数量について合意しているから成立する。
という事を。
逆に言うと
値段と数量が、売り手と買い手でイコールで結ばれないと成立しえない。
成立しえない。
二度書きました。
別の言い方をすると
「その価格で売った人がいるから、買えた人がいる」
「その価格で売りたい人はいても、買いたい人がいないから、売れない」
というようにマッチングしないといけません。
この需給のマッチングについては
基礎中の基礎すぎるためなのか、逆に意外と忘れ去られている気がしています
話を戻すと、冒頭の先物ポジションでは
「円を売っているポジションが多い」らしいのですが
需要と供給の数は常に一致しますので
どちらかの数量が多いというのは少し変な話です。
すごく変な話です。
「売りのポジションは、やがて反対売買で買われるから、現在価格と逆行する可能性がある」
と言われたら、なんとなくそんな気もします。
でも、なぜ売り、買いの数量が一致していないのかを明確に教えてくれる人はほとんどいません。
一部の法人(複数)の建玉の残高を合計しているだけ
かもしれません。
私は、そのような得体のしれない情報を
「参考にしてね」とは言えません。
そもそも、火曜の情報が金曜に発表されるって時点で、古いですし。
父は、まあ割と読書をするほうだと自認しており
実体験も含め、真実だと感じられるものをこのブログで書いているつもりです。
そのため、このブログの内容はかなり偏ったものだとも思います。
逆に、偏っていないと書く意味がありません。
「おなかが空いたら、ご飯を食べようね」ということは書くに値しません。
偏りこそが個性であり
偏りがないと、百科事典や Wikipediaのようなブログになってしまします。
(マーシーが「百科事典を暗記してみても 俺は何にも知っちゃいない」と言ってますね)
だから父は、自分には理解がしきれない
一目均衡表
MACD
ボリンジャーバンド
とかの解説は一切しないことにしています。
知らないことでも、知ったふりをして書くのは簡単ですし
君たちの役に立つ面もあるのでしょう。
しかし、情報量を増やして、君たちを混乱させたくはないのです。
父は、書籍や情報、それ自体に貴賎はないと思うほうです。
だから、君たちはどんな情報でも触れてみた方が良いとも思いますが
それは必ずしも、私がどんな情報でも発信すべきだということを意味しません。
わかりづらくてごめんなさい。
世の中のFXや投資の本には
「あの情報は毎日・毎週チェックした方がいい」という記述であふれかえっています。
シカゴIMM通貨先物ポジションはまさにその一つです。
あ、そ。
その手の記事を書いている人は、いい人なんだと思う。
読み手にとって、本当に有益な情報を発信している自信もあるのだと思う。
がしかし
世の中はチェックしておいた方がよい情報だらけなわけで
「参考になるからチェックしておくといいよ」と言うのは
当たり前も当たり前、正しすぎることで
書き手はノーリスクですむわけです。
そして、受け手の混乱を考えていない。
父は、素直な君たちが、それらを真に受けて
「あれも見なきゃ、これもチェックしなきゃ」という状態になるのを心配している。
だから父はあえて、これからも
大胆にして繊細に、情報を制限してお伝えしていきますよ。
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