書店で宅建のコーナーを見てみると
問題集としては2種類あります。
1つ目はもちろん、過去問題集。
2つ目は過去問を基に改題した「厳選問題集」みたいなものです。
この厳選問題集にはたいてい
「頻出テーマを厳選」
「これさえ押さえれば大丈夫」
みたいなコピーが添えられています。
5問の類似する過去問からエッセンスを抽出した1問みたいなものの寄せ集めですね。
↑言葉が悪い。
では
1問で5倍おいしい問題が100問の本
と
10年分収録の過去問
どちらが合格に効果的かと聞かれれば
父は間違いなく過去問だと答えます。
厳選問題集でも合格はできると思います。
むしろ、うまく使えれば10年分の過去問をやるより
早く合格できるかもしれません。
それくらい、市販の厳選問題集はエッセンスが詰まってると思います。
でもうまく使える人っていうのは既習者でしょうね。
当ブログでは勝手に初学者を想定しています。
父が過去問10年分にこだわる理由は2つ。
・我々はせっかくの100のエッセンスを勝手に20くらい捨ててしまう癖があること。
・「飽き」の習性から、同じ参考書、問題集を何度も繰り返すことは耐え難いこと。
です。
父は当ブログで繰り返し
「テキスト・問題集の出来の問題ではない。使い方の問題だ」
と言ってきたつもりです。
君たちがエッセンスの詰まった厳選問題集の全てを吸収できれば
合格は近いです。
しかし、おそらくは、吸収できないのです。
人間だもの。
また父は
初学者は特に
5問分のエッセンスの詰まった1問をやるより
過去問で類題を5問見るほうが、以下の理由から、効果的だと考えます。
・ 次の類題にたどりつくまでに適度な時間的な間隔があくこと
・ 同じテーマを様々な角度から見ることができること
・ 似てはいるが違う問題なので新鮮さが失われにくいこと
・ 以上の理由により、飽きずに繰り返し回すことができること
過去問を10年やることに、無駄が含まれるのは事実です。
でも、無駄を完璧に排除すれば結果もついてくる
というわけでもないのです。
効果をあげるために
多少の無駄は承知で過去問に取り組むほうが
結局は飽きることなく、最速最短でゴールまで
走り抜けることが出来るのだと思います。
ではまた。