「敷地面積に対する建築面積の割合」のこと建ぺい率と言います。
100㎡の土地で
建ぺい率50%とあれば
100㎡の土地のうちの
50㎡の部分にだけ建物を建てれらます。
裏を返すと
残りの50㎡については
スペースを空けておかないといけません。
建ぺい率の規制の目的は、まず一つが「防火」です。
隣家とのスペースがなく
ギチギチに建物があると
1軒の火事がどんどん隣りに移って拡大してしまうからです。
敷地内にある程度のスペースを確保することで延焼を防ぎます。
住居系の地域は30~60%くらい
商業系の地域は80%というイメージです。
商業系の地域では条件さえ整えば
建ぺい率100%も可能なので
繁華街のビルなどはギチギチに並んでいたりしますよね。
もう一つの
建ぺい率規制目的は
「住環境の保護」といわれます。
家屋と家屋が離れているほうが
圧迫感がなくてよかろう
または
庭が広いほうがよかろう
ということです。
高級住宅街
閑静な住宅街
と呼ばれるところは
もれなく建ぺい率が低いです。
40%か50%くらいですかね。
本当のお金持ちというのは上に高い建物を建てません(笑)
だだっ広い土地を買って
ちょこんと、二階建てとか平家(ひらや)の家を建てるんですね。
門から玄関までが遠い、ああいう家です。
建ぺい率は都市計画法で決められているのですが
建築基準法の「建築協定」という手続きにより
特定の地域では
都市計画法で定められている以上に厳しい規定が置かれています。
例えば
東京の田園調布
建ぺい率の規制ではないですが
最低の敷地面積は「165㎡以上」
建物の高さは「9mまで」
ワンルームマンションの建築不可
等々
相当厳しい規制がありあます。
165㎡つまり50坪以下の宅地は田園調布にあってはならぬ、と(笑)
敷地が小さいのは
ゴミゴミした感じがして
高級住宅地の威厳が保てないんでしょう。
田園調布という街は
実質的に
お金持ち以外は受け入れなくてよいと
公に認められていることになります。
100㎡の土地を3億円で買える人がいても
田園調布には住めません。
誰も100㎡分の土地を売ってくれないからです。
お金持ちしか住めない土地や建物がある
というのは問題がないと思いますが
それが法的に保護されているというのは
ちょっと、どうかなあという気がしています。
田園調布を歩いていると
すごいヨソ者みたいな目でジロジロ見られます。
歩いている人がそもそもいないんでね(笑)
セレブはお車で移動です。
私は、いくらお金があっても田園調布には住みません。
負け惜しみじゃない!
ではまた。