2020年の夏に開催予定だったオリンピックが
おそらく1年延期になりそうな情勢です。
残念なことだと思います。
日本がいくら今夏にやりたいと望んだとしても
いくつかの国が「今年の夏に選手を派遣しない」と表明した以上
開催しても盛り上がらないこと必至なので、止むを得ないでしょう。
宴会、旅行、イベント、外食まで自粛が続き、至る所で経済活動が停滞しています。
在宅で仕事ができる業種とできない業種とで
明暗が分かれてしまいました。
こうもイベント興行や外食産業がもろいと
子どもたちのなりたい職業Youtuberに拍車がかかろうというものです。
働き方は大きく変わるでしょう。
父は、いまだ、オリンピックを通常開催すればいい派です。
なぜなら、コロナウイルスの騒ぎが収束することはあっても
コロナウイルスに限らず、あらゆるウイルスを根絶することなどできないのだから
人がふたり以上集まる活動には、なんらかの感染リスクは過去も現在も未来も必ずつきまといます。
人命に関わるリスクがあるという理由でイベントを中止にすることが正当化されるのならば
今後あらゆるイベントも興行も中止にしなければいけません。
マスクやトイレットペーパーを買い求める客に
ドラッグストアの店員が疲弊しているそうで
「民度が低い」とネット上でも嘆きの声が聞かれます。
はっきり申し上げれば
「民」の字は目を潰された奴隷の意味ですから
古今東西、「民度の高い集団」というものは存在したことがありません。
おなかが減って泣いている赤子に
「なぜ泣くのだ」と嘆くのと同じくらい無意味です。
赤子は泣くし、市民は蒙昧で、民主主義は衆愚政治とまっすぐ一直線でつながっているのです。
「他人の命を脅かすかもしれないから外出は控える」という行為の結果
外出が必須の産業をつぶし、自殺者も多数でてくることでしょう。
それが果たして正しいのかどうか(父は正しくないと思ってるけど)。
今後も、周期的に同じようなことが繰り返されるでしょう。
なぜなら、我々は学ばないからです。
おそらく、75年前の戦時中の日本も同様の同調圧力があったのだろうと思います。
「一億総玉砕」みたいな。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」みたいな。
堀江貴文氏の「今回の騒動は間違った情報の拡散が原因だ」との主張に対し
「上から目線の言葉遣いで、ムカつく」
「言葉が乱暴な炎上商法」
とか、批判にもなっていない批判のための批判をしている人のなんと多いことか。
父は子である君たちに
どうか、どうかこの同調圧力に屈しない生き方をしてほしいと思います。
(演劇人の鴻上尚史さんが「同調圧力は日本の宿痾」と喝破しています)
2020年3月26日18時ごろに君たちとスーパーに買い物に行ったら
本当に食料品が売っていませんでしたね。パクチーは売っていました。
早い時間からスーパーで買い物ができるのは
仕事がない人か、高齢者に限られます。
学校が休みになり、家庭で消費する食料が、我が家でも増えました。
米が売っていないので、今後お弁当に入れるお米がなくなってしまうかも知れません。
なぜ、強制的に休まされた、育ち盛りの子どもたちのための食糧が手に入らず
感染防止のために特に外出を控えるべき高齢者の人がスーパーで買い占めをするのでしょうか。
結局、同調圧力は強いくせに、他人のことや日本の子ども達など
どうでもいい人が多いというだけですね。
父は、買い占めが悪いとか、年寄りは家にいろとか、全然思ってません。
動物は利己的です。
そして、お互い様です。
まとまりのない文章ですが、この特異な状況を、いつか君たちにも覚えておいてもらいたく
記しておきます。
ではまた。
2020年4月7日追記(緊急事態宣言なるものが出る日)
さっき、駅の近くで白杖(視覚障害のある人が持つ白い杖)を持った男性が
向こうから歩いてきたのが見えたので私は反対側へ避けました。
するとおしゃべりに夢中の60代とおぼしき男女(夫婦)が、
その男性が向こうから来るのに気づかず衝突しそうになりました。
すんでのところで衝突は回避されましたが
なんと男女のうちのおっさんが「おい、危ねえなあ。あはは」と言ったのです。
死ねばいいのにね。バカにつける薬はないというのは本当です。