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不動産 宅建試験 法律は誰が作っているの?

日本にある資格試験、特に日本の法律がからむ試験を受験するのであれば

その法律は誰が作っているのか?

に思いを少しははせるべきです。

なぜならば、あらゆる試験対策として、出題者側に立って考えることがとても有効だからです。

 

現在の日本では国会で定められた法律が約2,000あるといいます。

2,000も法律があることにおどろきますが

2,000もの法律を頭に叩き込んでいる人は法曹(裁判官・弁護士・検察官)でもいないでしょうし

そもそも六法さえ彼らは暗記をしているわけではありません。

 

いわゆる「リーガルマインド」という法律的思考が身についていさえすれば

新しい法律ができても、なんとか対応できる、ということです。

 

さて、一体、2,000もの法律を、誰がどうやって作成したのでしょうか?

教科書的にいえば、日本の立法府である「国会」が正解です。

国会は、衆議院と参議院で構成されており、要するに国会議員が法律を作ることになっています。

本当でしょうか??

 

ちなみに、過去に一番「議員立法」を成立させたのは田中角栄だといわれています。

その数33ということで有名です。

 

ん?33で一番多い?

議員が法律を作るのに「議員立法という表現は必要か?

と思ってもらえると嬉しいです。

 

実は、日本では国会だけではなく、内閣も法案を提出することができます

というか、大半が内閣の手によるものです。

内閣は行政府ですから、その下にあるのは、省庁です。

省庁で働いているのは官僚といわれる国家公務員試験をパスした秀才軍団です。

大半が東大法学部出身と考えてよいでしょう。

 

つまり、法律は官僚が作成していると考えて差し支えありません。

 

彼らの仕事の真骨頂は書類作成業務ですから

例えば、一般の人にとっては、法律の条文のルール・形式にしたがって

規則正しく並べるという作業さえ難儀なことでしょう。

国会議員にできる仕事だとも思えません。

 

 

官僚の彼らが、政治家をバカにしているのは疑いありません。

なぜなら、自分たちは東大を出て、

現役で国家一種という超難関試験をパスしたエリートであるという自負があり

そんな自分たちのボスは、先輩である官僚のボス(事務次官であって

選挙でコロコロ変わるにわかの国会議員や大臣などではないと考えるからです。

 

官僚は鼻持ちならない野郎だとか、だから日本はダメなんだ

という話ではありません。

 

官僚になるくらいの人は、国民も愚民だと思って見下しているはずですから

職場の上司以外の人の言うことなど、「バカがうるさいわ」くらいにしか思っておらず

私たちとは別の世界の住人で、一生理解しあえることのない人種だというだけの話です。

 

少しだけ官僚のフォローをしておけば

官僚のハードワークは凄まじいものがあります。

公務員ですが、昼夜問わず、土日も書類を作っているのではないでしょうか。

そして、パワハラもすごいと思います。

仮に東大法学部をでた優秀な若手であっても

その上司も先輩も東大法学部だったりするわけで

容赦なく大量の仕事を割り振ったり、「お前、こんなのもできないの??」と

白い目で見てくることが多いようです(元官僚の本によると)。

 

話がそれました。

何が言いたかったかというと

つまり、官僚は実質的に法律を作っているのだけれど

彼らが向いている方向は上司、であって国民ではありません。

上司に気に入られること、すなわち、出世コースからはみ出さないことが大切で

与えられたミッションをそつなく、スピーディーに、大量にこなす

ことこそが官僚の使命です。

そのために、奇抜なことをする人間はいなくなり

過去の法律を踏襲(つまり、コピペ)した、似たような法律構成・表現にならざるを得ません。

 

そう意味で、官僚の作る法律(議員立法であれ、官僚のチェックの入らない法律はおそらくありません)には

脈々と官僚同士で引き継がれる論理性・形式が生まれてきます。

 

例え私たちにとって官僚の表現がわかりづらかったとしても

彼らからすれば「それは、あなたの頭が悪い」で一蹴されるだけで

今さら非難しても、何も変えられません。

 

ですから、法律のわかりづらさには、慣れるしかない。

でも、わかりづらいなりに一貫性は存在しているのです。

 

その一貫性のことを「リーガルマインド」と呼んでいるに過ぎませんから

あなたも、その一貫性がどういうものなのか

このブログを読んで感じてもらえると幸いです。

 

ではまた。

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