読書感想文 父のレシピ

父のレシピ 胃袋を掴まれるな

今回、父から君たち子どもに伝えておくのは

「胃袋を掴まれたり、掴んだりすることで配偶者を決めるんじゃない

 

自分が口にする料理くらい自分で作れるようにならないといけないし

(能力はあるのに)自分で料理をすることができない人を伴侶にしてはいけません。

 

男は台所に入らないとか古すぎて使いものになりません。

伴侶がいつ死んでも困らぬよう、料理くらいはしておこう。

 

料理の基本は超簡単です。

日本人が外国に行って、無性に食べたくなる味というのは

だいたい

ダシ、醤油、みりん(砂糖)、酒

の組み合わせです。断言していい。

肉じゃが、きんぴら、牛丼、生姜焼き、親子丼、カツ丼、うなぎの蒲焼き、めんつゆ

基本はみんな甘じょっぱいあれです。

 

我らが国民食の「鶏の唐揚げ」だって、ベースは醤油。揚げれば食える。

 

具材を切って、味見をしながらこれらを一緒に火を通せば、食べられる味になる

こんなことさえできない、しない人を父は信用しないし

こんなことができるだけで、威張ったり、胃袋を掴まれたりする必要もない。

 

そして、包丁だけは良く切れるいいものを使いなさい。

父は、男子ごはんというテレビ番組が好きで

料理家のケンタロウさんが使っていた

浅草の「かね惣(そう)」さんの日本鋼(にほんはがね)の包丁を使っています。

 

結婚する前に妻がくれました。

今思うと、完全にはめられたと思います。

 

いい包丁を手にしちゃうと、なにか切りたくなるじゃない?

野菜の千切りとか、きゅうりの輪切りとか、超薄くできるけど

結局それで、料理をしなければいけなくなるじゃない?

妻はなにもしなくてよくなるじゃない?

 

はめられたね。

 

ちなみに、日本鋼の包丁は、切れ味は抜群の反面

めちゃくちゃすぐ錆びます。親の仇かというくらい容赦ないです。

 

お寿司屋さんの板前が、包丁を使うたびに、布で包丁をふくのはそのためです。

 

すぐ錆びるので、定期的に包丁を研がないといけません。

すると、砥石が必要になります。

男にとってはなんだか「砥石はどれにしようかな?」というのは楽しい。。

で、砥石で包丁を研いでいると

みるみるうちに鋼が妖艶な輝きをだしてきて、これまた楽しい。

さて、切れ味を試すために何かを切る。

料理を作ることになる。

 

はめられたね。

 

2万円くらいする包丁だったけど、妻は十分もとを取ったはずです。

君たちも、将来のパートナーに「いい包丁」をプレゼントしてみるのは正しい。

 

かね惣さんの包丁の、木製の柄がこわれてしまいましたが

かね惣さんに持ち込んだら、直してくれましたよ。

 

だから、普段、りんごをむいたりするときは

柄まで全部ステンレスのGLOBAL-ISTの包丁を使っています。

これはこれで便利ですよ。

 

最後に一冊だけ、面白い本を紹介しますね。

 

なんでも完璧主義・原理主義だと楽しくなくて

手料理万歳じゃなく、外食もいい

インスタント食材を使ってもいい

オーガニックもいい

いつまでも家族と食卓を明るく囲むことができるわけではないのだから

できるだけ家族の笑顔を一番に大切にしたいよね

っていう当たり前のことが書かれています。

 

父は、忙しい朝「バナナもあるし、白米もあるからなんか食べとけよ」と伝え

白米に梅干しを一粒のせて食べている君を見て、萌えたね。

ゴミ箱にバナナの皮があったのを見て、二度見したけれど。

たくましくて、良いと思います。

 

ではまた。

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