FX 手法 ダウ理論(Dow Theory)

FX ダウ理論 その1

「ダウ理論(Dow Theory)」は知っておこう。

チャールズ・ダウという人が提唱した理論で

世界中のトレーダーの基礎知識になっている(らしい)。

 

以下にWikipediaから引用する。

ダウ理論は、以下の6つの基本法則から構成されている。

①平均はすべての事象を織り込む

政府が発表する経済統計や企業の業績・更には自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれる。

市場価格はあらゆるファンダメンタル(材料)の反映であるという考えであり、その意味で効率的市場仮説の主張に基づいた考えとも言える。

②トレンドには3種類ある

ダウ理論では、価格変動の分析において市場動向(トレンド)を重視する。

そのトレンドを以下の3つに分類している。 1.

主要トレンド:1年~数年のサイクル。
2.二次トレンド:3週間~3ヶ月のサイクル。
3.小トレンド :3週間未満のサイクル。
これらのトレンドは互いに独立しているのではなく、二次トレンドは主要トレンドの調整局面であり、小トレンドは二次トレンドの調整局面として捉えられる。

③主要トレンドは3段階からなる

また、主要トレンドは買い手の動向によって3つの段階からなるとしている。

1.先行期 :市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる"底値買い"をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。
2.追随期 :市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。
3.利食い期:価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。

④平均は相互に確認されなければならない

複数の平均的指標が存在する場合、その両者に同じシグナルが見られないなら明らかにトレンドとして捉えることは出来ないと考える。もっともシグナルが同時期に出現する必要はないものの、直近においてシグナルが発生していればトレンドとして捉えるべきであり、且つ可能な限り同時期に近ければ確定的としている。ダウが活躍した時代のアメリカでは、工業生産が盛んになると共に製品を輸送するための鉄道が整備された時期であった。工業生産の好調・不振は即座に鉄道業の経営に影響したことから、ダウが創刊した『ウォールストリート・ジャーナル』ではダウ・ジョーンズ工業平均株価と運輸株平均をチャート形式で掲載している。

⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない

市場の終値の変動をダウは重視するが、同様にトレンド発生の確認手段として出来高の推移も重視する。例えば上昇局面においては値上がり時に出来高が増加し値下がり時には出来高が減少、下降局面においては逆になる。主要トレンドに従って取引する投資家が多数派であり、二次トレンドや小トレンドで利益を得ようとする投資家は少数派であると考え、それが出来高の多少に反映するとする。

⑥トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

現在の市場で発現しているトレンドは、明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとする。トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは難しい。

「ダウ理論」(2019年12月21日 (土) 11:59 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』。

 

むむ、難しい。。

重要なのは(ほんとはすべて重要なんだろうけど)

③主要トレンドは3段階からなる

⑥トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

です。

 

相場には「レンジ相場」と「トレンド相場」しかないと言われていて

FX相場は7~9割くらいがレンジ相場と言われている。

レンジ相場とは、ある一定の値幅・範囲(レンジ)で上下を繰り返す相場。

FXは異なる2つの通貨ペアの交換比率だから、

どちらか一方に極端に比率がかたよってしまうことはあまり好ましくない

と考える人が多い。

通貨の価値が下がり続けている国と貿易をしたい企業はいないだろうし

国家が為替介入をするなどして、一定の範囲に収まる傾向にある。

 

で、ダウ理論はレンジ相場ではなく

「トレンド相場」について着目しているわけだけど

トレンド(一方向への傾きの流れ)の作られ方を③が示している。

③主要トレンドは3段階からなる

また、主要トレンドは買い手の動向によって3つの段階からなるとしている。

1.先行期 :市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる"底値買い"をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。
2.追随期 :市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。
3.利食い期:価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。

そして

⑥トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

が示唆するのは

「トレンドは明確な転換シグナルが発生すれば、終了する」

ということです。これが言いたかった。

明確な転換シグナル

については別の機会に書こうと思う。

 

今回覚えておいてほしいのは

FXはレンジ相場が大半で、たまにトレンドが発生するけれど

トレンドは明確なシグナルで終了する。

だけです。

 

そして、なぜ覚えてほしいかといえば

ダウ理論が世界中のトレーダーの頭の片隅にあるからです。

ダウ理論が、実際の値動きを100%言い当てるわけではない。

重要なのは、ダウ理論を基にトレードをする人が相当数いることで

ダウ理論を利用して儲けるトレーダーと、損をするトレーダーに分かれる

という事実です。今度一緒に考えましょう。

 

[affi id=2]

-FX, 手法, ダウ理論(Dow Theory)