君たちが挑戦しようとしている
宅建試験や四肢択一の試験に出題される問題には
主に以下の5種類があります。
① 知っていれば解ける問題
② 知らないから解けない問題
③ 知らないけれど解ける問題
④ 知っていても解けない問題
⑤ 知りようもないし解きようもない問題
です。
① と②は同じことです。
知れば解ける。
それだけです。
ですから、知って下さい(笑)。
何を?
正しい知識を。
⑤の知りようもないし解きようもない問題
というのも必ず試験には存在します。
そういう問題は悪問と言っていいでしょう。
対策はできません。
必ずそういう問題が出るのだ、とだけ覚えておいてください。
君たちは、そういう問題にうろたえるべきではありません。
③の知らないけれど解ける問題
は四肢択一試験の妙ですよね。
唯一の正解の選択肢がわからなくても、
他の選択肢を消去法で消すことで
正解にたどり着けることが多々あります。
また、自分の常識をフル稼働させることで
知らないけれど解けるという事態も起こります。
さあ、ここからが最も重要です!!!
④知っていても解けない問題
これこそがもっとも
あなたが意識していなければならないのです。
①②③⑤のいずれも極論すると
「知っているか」
「知っていないか」
だけの問題です。
できる対策としてあなたにできることは、知識を増やすことだけなのです。
でも、おそらく、問題作成者は
そんな暗記選手権みたいな問題はつまらなすぎて作りたくありません。
彼ら(作成者)だって、周囲の人から
「先生!今回の問題はイイですね!!」って言われたいはずです。
また仮に、全問がただ単に受験生の知識・暗記力を
問うだけのものだとしたら、高得点者が続出しかねません。
そうすると、例年通りの合格点の維持が難しくなります。
問題作成者の気持ちと、難易度の維持、
なにより受験生の実力を試すための試験なのだということを考えてみると
どうしたって
すこしひねって
「知っているだけでは解けない問題」
という問題が多く出題されてくるはずです。
少なくとも、父ならそういう問題こそ出したい。
宅建試験においては
機械的ともいえるスピードと慣れが絶対的に必要です。
でも同時に、細かい知識よりも
各法律の存在意義といった「根本」を
ざっくりでいいから押さえておくことが重要です。
どう考えたって、現実の不動産取引についてまわる状況は、
マニュアル化できるものでもルーティン化できるものでもありません。
日々、未知の状況に直面します。
そのときに必要な力は、細かい知識の暗記ではありません。
「本来はこうあるべきだ。しかし現在はこういう状況だ。
しかるべき対策はこうするべきだろう」
というような思考こそ必要とされるのです。
過去問まわしによる暗記によっても、
宅建試験自体はねじ伏せることができるとは思います。ホントに。
しかし、その暗記自体も
「根本を押さえるぞ」という意識が
あるのとないのとでは大きな差がでてくると思います。
早く暗記テクを教えろよ、と言うかもしれません。
でも、教えません(笑)というか、暗記テクなどありません。
ひとつ言えるのは、
学習期間が短期で済んでいる人ほど、おおもと(根本・キモ)を掴んでいる
に違いないということです。
最後にもう一度繰り返しますね。
「知っていても解けない問題」への攻略こそが
もっとも重要視すべきことです!!
ではまた!!