先日、悪いニュアンスを帯びて
「あいつは8月31日に宿題やるタイプだ」という言い回しを聞きました。
なんか妙に面白いなあ、と思って。
よくよく考えたら、父もそうです。
いや、考えるまでもなく、父はそういう男です。
これって、もう変えられないんでしょうかね。
コツコツ計画的に進めていけるタイプと、
一発逆転満塁ホームランを狙うタイプ
なかなか、もう一方にすぐ変更はできなさそうで困ります。
父は締め切りが近づかないと動けない男なので
コツコツ型の人のこと、本当の本当に尊敬しています。
自分にできないことをサラッとやってのける人への敬意
って大切だと思ってますから。
ただ、コツコツタイプか逆転タイプかっていう分け方は
まあ、強引です。
父のなかでもコツコツ継続してることはあるし
コツコツタイプの人でも、逆転ホームランを狙うときもあるでしょう。
常に100%どちらか、ってことはないですよね。
比率がちがうだけで。
君たちがどちらのタイプであれ、
君たちは、君たちの性格に合った勉強法でしか学習などできないのだと思います。
コツコツやるもよし、逆転ホームランを狙うもよし。
ただ、逆転タイプの父は、コツコツ継続の要素を加えることができれば
もっと成果があがると思っているので、
(あくまでも父にとって)継続しやすい(と過去の経験から導かれる)
エッセンスを加えるよう工夫をしています。
例えば父は辞書タイプのテキストよりも
「講義を再現・実況中継」
みたいな話し言葉のテキストのほうが早く読めるし、何冊でも読めます。
1冊に10時間かけるのは苦痛ですが、1冊1時間を10冊とかは向いています。
君たちの性格・経験を一番知っているのは君たち自身です。
いまいちど立ち止まって自分の性格を分析して、
それを学習法に反映させることができれば、
それはきっと君たちにとって最善の学習法です。
唯一正しい学習法って、たぶん、ないです。
でも、君たちに向いている学習法はきっとあります!
ちなみに父は、
勉強前に机の整理をしはじめたり、
爪を切りはじめたりする、典型的超スロー・スターターです。
わりと上の子は、その血を継いでいるようで、うける。
「唯一正しい学習法なんてない」
なぜそんなことを言ったかというと
父は今までにおそらく人生で
200冊以上の合格体験記・記憶法・資格試験合格法などの書籍を読んできたからです。
現在ほとんど手元にはありませんので正確な冊数はわかりませんが、
おそらく200冊~300冊くらいの間だと思います。
ちょっとソレって異常ですよね(笑)
我ながら馬鹿げているなという気もします。
なぜそんなに本を読み漁ったかというと、
父はほとんど学校に通った経験がないからです。
「自分は受けるべき教育を放棄してしまったのではないか」
「自分だけが知らない画期的な学び方を、みんなは当然のように知っているのではないか」
というような、疑心暗鬼にも似た強烈なコンプレックスがあります。
とても情けない感情だとは思いながら
ポッカリと空いてしまった心の焦りを埋めるように
父は本当にたくさんの本を読んできました。
金額にしたら単純に1冊1,000円として、20万円以上でしょうかね。
だから、これから父の話す全てのことの裏には
かなりのお金が費やされていると思ってください。
で、勉強法の本を読み漁って、なにが分かったかというと
めちゃくちゃ色んなやり方があるってことです。
みんな、超自信満々に自分の勉強法の本書いてるんですよね。
それぞれに説得力があります。
でも、方法はバラバラです。
どこかに唯一の、画期的な正しい勉強法がある、
と思うことは間違いでした。
むしろ、画期的で正しい勉強法はゴロゴロ転がっているのです。
たしかに脳科学的に最強の勉強法ってあると思いますよ。
ある程度の時間をおいてから復習するとか
五感をフルに活用するとか。
でも、それらの方法を自分が実践・継続できるかは、
全くべつの問題だ、ということには気づいたほうがいいでしょうね。
君たちも頭では分かっていても、仕事や家事や付き合いで忙しいでしょうし。
テキトーに、なんでもいいので記憶術の本でも一冊買って
自分が楽しく取り入れられそうなものを、ひとつだけ選んで
即日取り入れたら、それで十分だと思います。
一晩で英単語を永久に2,000個暗記できる方法はないと思います。
1日だけ記憶する方法はあるかもしれませんが。
それでも、君たちがそのやり方に馴染めないなら、本当に意味がないのです。
それよりも、君たちが楽しいと思える1日10個ペースの記憶法のほうが
君たちの人生において、長期的にみて有益です。
アディオス。