読書感想文

おすすめ著者 竹内靖雄さん 経済や社会の理解を助けます

私には、全著作を保有したいと思える作家が3人だけいます。

そのうちの一人が 竹内靖雄 さんです。

(君たちにとっても有益だと思う書籍は保管をしているつもりですが

いつ消失してしまうかも分からないので、面白い本の情報は残しておこうと思います)

 

「竹内靖雄」でyahoo検索をしても9,730件しかヒットしないのは残念です。

「竹内靖雄さん」で検索すると、父のこのページが4番目に表示される事態となり

ひとりでも多く、竹内靖雄さんの素晴らしさを伝えられたらという使命感も湧いてきます。

 

竹内さんは、経済学者の方で、「経済倫理学」「行動経済学」というような

いまだあまり日本で馴染みのない分野のことを得意としていました。

 

父が学生の頃に『日本の終わり』という本を読んだ時は、心底ビビりました。

 

これだけ論理的で明快な学者さんを、いまだに知りません。

政治改革は行われ得ない

年金は破綻せざるを得ない

などなどを論理的に指摘しており、いまだその論理は機能しているように思えます。

 

FXや投資と何の関係が、と思われるかも知れませんが

「感情から勘定へ」

という竹内さんの一大?テーマは

人間は、感情の揺れ動きの中で、損得勘定をしながら生きている

ということを多分野にまたがり教えてくれ

欲望渦巻く相場と相対することになる

君たちの投資人生にも役立つはずです。

 

竹内靖雄さんのどの本も、知的好奇心を満たしてくれますが、とりわけ、以下の本もおすすめです。

 

竹内さんが素晴らしいと思う点は、

トピックが経済学であれ、宗教であれ、法律であれ

全て、きちんと過去から現在までの歴史を踏まえていること

世界的な推移も考察に入れていること

で、要するに縦軸横軸のしっかりとした、比較文化論であることです。

 

竹内さんの偉業は、読んでもらうのが一番ですが、素晴らしさの一端を表すのに

著書の出版社の種類の多さが挙げられます。

目の前にある本を見ても

「講談社・東洋経済・ごま書房・PHP・新潮社・日本経済新聞社・日本実業出版社」

という具合です。

お世辞にも有名だったとはいえない竹内さんが、これだけ多くの出版社から

本を出しているということは、編集のプロの多くを引きつける魅力があったからに他なりません。

 

2020年はコロナウィルス騒動があり

日本でも老害、政治家の若返りの期待などがトピックとしてあがることもありますが

竹内さんの本を読めば

戦争・疫病・クーデターなどの異常事態が起きない限り

ひとり一票という「民主的」な投票システムを導入している以上

改革も、若年層への権限移譲も起こりえないことがたやすく理解できます。

 

起こりえないことを願うのは、宝くじを買うよりも愚かなことです。

 

ぜひ、竹内靖雄さんの本を読むことをお勧めします。

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