21日移動平均線が
1ヶ月の営業日の平均値をあらわすことから
父が重視して表示させていることはご存知かと思います。
知らない?
実は、重視しているもうひとつ理由があります。
それは21日移動平均が
大手投資家の保有ポジションの価格と推定されるからです。
マーケットメーカーたちは、一度の大きなポジションを持つことができません。
あくまでも、需要と供給のマッチングがなければならないため
米ドル/円を100円ジャストで100億ドル分をゲット
というのを一度にはできないのですね。
100円のときに数億ドル分交換して、101円のときに数億ドル分交換して
99円のときに数億ドル分交換して
というふうに、数日間かけて取引を重ねていくしかありません。
また、数日間かけてやる裏には
あまり大きな商いをして市場で目立たぬように、という意図もあります。
そして数日かけて保有したポジションを
ファンドは長く持っているわけではありません。
反対売買をしながら、どんどん入れ替えていくはずです。
そうしないと利益が出せないし、成績の評価もあるからです。
よって、1ヶ月もすれば月初のポジションとは違ったポジショニング
となっていることでしょう。
その結果(?)大手の現在のポジションの平均値は21日移動平均線付近に収斂される
と考えています。
信じるか信じないかはアナタ次第です。
仮にそうだったとして「で?」となると思います。
で、次に伝えたいのは
大手さんはその取得の平均値から、現在の価格が大きく乖離することを嫌います。
我々もそうか?
取得平均値から現在価格が大きく離れているということは
含み益が大きいか、含み損が大きいか
のどちらかなわけです。
おそらく、含み益の多いトレーダーも、含み損が大きいトレーダーも
どちらも大手さんの社内では評価が低いでしょう。
もっと早く利確または損切りをしないのは、おそらく無能と判断されるはずです。
厳しい世界ですねえ。
ですから、大手のトレーダーたちは、
価格が平均値よりも乖離する前(乖離してからでは遅い)の
ボラティリティが高まりそうな時ほど
保有ポジションを手仕舞いしていくことでしょう。
もしくは、平均値に近づけようと資金投下するかもしれません。
それが大手トレーダーのリスク管理のはずです。
(大きく儲ける時もあれば、大きく損をする時もあるのではなく
多くなくても毎年一定の儲けを着実にあげるトレーダーの方が評価が高いはず)
ではまた。
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