今年も1年間 お疲れさまでした。
君たちも大病なく1年過ごせたこと嬉しく思います。
親としては「来年はもっと」と期待しがちだけど自制しないとね。
「子育て」をしていると、ふつうの保護者であれば
「私はこの子を指導するに値するほどの人間だろうか?」と立ち止まる瞬間があるものです。
あえて「子育て」としたのは
その裏で親である父も育ててもらっていると思ったから。
君たちも中学生くらいになればわかると思うが
「天才」と呼ぶしかない人は、いる。
いるものはいる。
サヴァン症候群の人も一種の天才的能力を有している。
映画『レインマン』を見るといい。
それぞれの才能を発揮するジャンルは多岐にわたるが
当然 「金儲けの天才」もいる。
資本主義が多数派の今の地球では
金儲けの天才は羨望の的です。
みな、天才の頭の中を覗きたいし、天才からの指導を請おうとします。
そして念願の、天才の出版した本もしくは直接指導の機会を得たとします。
結果
おそらく、君はあまり変化がない。と思う。
スポーツの世界ではよく
「名選手、名監督ならず」なんて言われる。
代表的なのが長嶋茂雄で(監督としての実績もあるが)
本人の感覚を、他者に言語化して伝えるのが上手には見えない
「腰をクッ」「腕をパーン」みたいな(知らないけど)。
そういうことを指して「名選手は名監督になるわけではない」
と判断しているわけだ。
このことから父が君たちに正しく理解してもらいたいのは
・かつて名選手だった現監督は、肉体的にも精神的にも現役選手と別物なのだから
自分のスペックをもとに指導しても、現役選手は再現できない。
・かつて名選手だった現監督と、現役選手を取り巻く環境が別物なのだから
自分の時代背景、環境をもとに指導しても、現役選手には意味がいない。
という2点があること。
別に、監督も選手もどちらにも非はない。
強いて言うなら、それを理解していない指導者と被指導者がいけない。
過去の経験は今後に役立たないことがある
環境は刻々と変化している
ということは忘れないでほしい。
だから、現役時代にパッとしない選手であっても
本質や変化を見極めることができている人は、よき指導者になることもある。
映画監督は、自分が演技はできなくても構わない。
Mー1グランプリの審査員より、ミルクボーイは面白かった。
現代はYoutubeでもいろんなノウハウが見れるから
指導者の役割は徐々に減っていくのかもしれないね。
君たちは今後、「お金稼いでるぜ」という人と出会うかもしれない。
ぜひ出会って、そのコツを教えてもらうといい。
器の大きい人は、隠したりせず教えてくれるだろう。
そして失敗したときの立ち直り方を聞くといい。
喜んで失敗談を教えてくれるはずです。
成功には運もあるけれど、失敗には明確な原因があるもの。
その失敗を乗り越えて掴んだ成功は、最初の成功よりも再現性が高い。
成功していない人であっても、努力を続けている人の話も聞くといい。
人よりも試行錯誤(トライ&エラー)を繰り返している人の話にも
きっと君の役に立つことがあるはずです。
君たちにできること、できないこと、受け入れられること、受け入れられないこと
来年は
そういうことも一緒に考えていきましょう。
よき親を目指すから。