FX 手法 ダウ理論(Dow Theory)

ダウ理論 その④ 目線

もう3月ですね。

ダウ理論については過去3回書きました。

復習ですが

この図は、下降トレンドが

高値・安値の切り上げ」を伴って終了の図。

次は、上昇トレンドが

高値・安値の切り下げ」を伴って終了の図でしたね。

今回、覚えてほしいのは、「押し安値」「戻り高値」です。

定義としては

「押し安値」=最高値を作る起点となった安値

「戻り高値」=最安値を作る起点となった高値

です。下の二つの図で確認してください。

どちらの図も

一番右の青い矢印に注目してください。

青い矢印の先の赤い矢印は未来の値動きのパターンです。

 

最高値から下落しているのに「上目線」

最高値から上昇しているのに「下目線」

と変な感じですが

 

「ダウ理論」的に表現をすると

押し安値を下回るまでは「上目線」

戻り高値を上回るまでは「下目線」

となります。

 

ここでいう目線とは

たとえば上目線だと

「押し安値が、さらに下にブレイクされない限りは、上昇トレンド終了とは言えず

まだ価格が上がっていくだろうと考えるトレーダーが多い(上目線)

事実、押し安値でロングしている投資家は、押し安値ブレイクまで余裕がある」

 

下目線だと

「戻り高値が、さらに上にブレイクされない限りは、下降トレンド終了とは言えず

まだ価格が下がっていくだろうと考えるトレーダーが多い(下目線)

事実、戻り高値でショートしている投資家は、戻り高値ブレイクまで余裕がある」

という感じです。

 

またここでも、安値や高値が強く意識されていることを認識しましょう。

 

なぜ、目線の話をしたかというと

父が優れていると思うトレーダーさんは

「目線の固定」ということを必ず言います。

 

その時々の、相場の流れを大局でつかんで動かさないという意味ですが

自分のスタイルを固める、という意味でも大切な考え方です。

 

キョロキョロしていると、目を離したスキに狩られます。

 

マルチタイムフレームでも触れましたが

 

必ず上位足(日足・週足)で目線の固定をしましょう。

固定をするからには、ブレてはいけません。

君たちが導いた目線が「上目線」または「下目線」の場合

その目線である限り

「上がると見ている、余裕のポジションが多い」

「下がると見ている、余裕のポジションが多い」

のですから、その流れに反するエントリーはより慎重になる必要があります。

固定した目線に反するエントリーをするならば、何か別の強い根拠が必要でしょう。

 

それでは今日は以上です。

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