君がいきなり
「氷川きよしって高所恐怖症なんだって、スカイツリーにいけなくてかわいそうだね」
とか意想外の不規則発言をするので子育ては飽きません。
君が生まれる前から
子育ての参考にしていたのが
わが家の愛読雑誌「モーニング」の奇才、エログロナンセンス作家・榎本俊二氏の
『榎本俊二のカリスマ育児』
と阿部潤『はじめて赤ちゃん』です。
阿部潤さんの『パパがも一度恋をした』
は2020年からテレビドラマ化され
おっさんの姿で生き返った妻の多恵子をドランクドラゴンの塚地さんが演じています。
このタイミングでの実写化は不思議ですが
この作品にチャレンジする意気込みがいいね。
下のチビは、おさるのジョージが好きみたいだけど
父的には何が面白いのかよくわかりません。
以前、どこかで
「アンパンマンはアンパンチ、キックなどの暴力描写が多くて子どもに視聴させるのは
ふさわしくない。一方でおさるのジョージは、一切の暴力描写がないので、安心だ」
と読んだことがあります。
アメリカ的「ポリティカル コレクトネス(政策的正しさ)」の産物で
榎本俊二が好きな父にはよくわかりません。
最近では、芸人の江頭2:50がYoutuberとして「エガちゃんねる」を開設しました。
父はエガちゃんの映画評が好きで
頭のよさ、映画愛の強さは群を抜いて素敵です。
君たちの母は、私がエガちゃんを好きだということを理解しません。
本当はエガちゃんのフィギュアとか欲しい。。
エガちゃんねるの1本目も
「日本の伝統芸 尻習字」とかいって、肛門に筆を入れて達筆を書いていてサイコーだ。
君は集中力がとにかくなくて
よくものを落とすし、なくすし、平らな場所でこける。
それを父はよく怒ってしまうけど
時折、反省しています。
パワハラをしてくる上司と一緒だなと思うからです。
怒っているほうは、自分が絶対に正しいと思って怒っている。
父が怒るときも、君が勝手にものをなくすのだから、父のせいではないはずだ。
でもそんな100対0で自分が正しいからといって怒るのはよくないなと思ってもいる。
なぜなら、君が絶対に反論できないから。
怒られている間、君はうなだれるしかない。
父はパワハラ上司ではないから
別に君を黙らせたり、うなだれさせたりしたいわけじゃない。
「ああ、いま自分は毒親っぽいかもしれないなあ」と反省するくらいは必要な気がしている。
君たちが産まれたときは
「すこやかならそれでよし」と思っていたものが
どんどん、あれもこれもできるはず、と要求がエスカレートしてしまっている。
でも、エガちゃん、榎本俊二、阿部潤の作品をみていると
すげえくだらなくて、笑えて、バカバカしくて
全然それだけのことでいいんだよな、という気にさせてくれる。
会ったこともない氷川きよしを心配できる優しさを持ってくれているだけで
君たちは父の誇りです。